怪物は孤独だった。
怪物は荒れ果てた大地を
何年も何年も独りさまよった。
己が男なのか女なのか。
己の名前はなんだったのか。
永い時を歩き続ける怪物は、
もはやすべてを忘れてしまった。
それでも、怪物は歩き続ける。
種を植えるために、独り、
どこまでも歩き続けるのだ。

